-11.12.17


ALFA ROMEOの新着商品です。
イタリア製ハンドメイドモデルの老舗・TRONがプロデュースする新しいハンドメイドモデル、Racer Wakeの珍しいAlfa Romeoのエンジンを搭載した1/43 Racing Boatモデルの新作が入荷しました。

NEW!!Racer Wake:Speed Boat with Alfa Romeo Engine - 1/43レジンハンドメイドモデル *1/43 Resin handmade models

1935年、イタリアを代表する避暑地・高級別荘地として有名な北イタリアの湖水地方コモ近郊のLezzenoで生まれたエウジェニオ・モリナーリ(Eugenio Molinari)は14才の時から造船所で働き始め最初の木製ボートを祖父の大工作業所で作り上げたほどの才覚をみせて21才の時には早くも自身の造船所を設立しました。 当初は手漕ぎ木製ボートや漁船を湖水地方の実需に向けに手掛けて成功を納めると、間もなくモリナーリはエンジン付きのレジャーボートの製作を始めて高級船市場に進出しました。 素材には耐水マホガニーの薄板を張り合わせて強度を高めた積層合板を用いて全長8Mまでの小〜中型ボートを生産してその高い技術に定評を得ました。 元々コモ湖を始めとするこの地方の湖を中心に盛んなレジャーボートによるスピード競技にエウジェニオ自身も自らのボートで参加し1960年代から1970年代にかけて船内エンジンクラスの世界チャンピオンタイトル始め、4度のヨーロッパタイトル、同じく4度のイタリア国内チャンピオン、そして72もの水上速度の世界記録をマークしました。 正にスピードボートのマエストロとして名声を獲得し、テノール歌手パヴァロッティ他ヨーロッパ中に顧客を持つ造船工房として今も美しいボートを製作しています。 1970年には自身のレーシングボートチームTeam Eugenio Molinariを設立して数々のレースに参戦しました。 最近では2010年に創業60周年を記念して製作したフェラーリ430のエンジンを搭載したスピードボート "Freccia Rossa"でも世界記録を更新しています。

今回の御紹介するのは船内エンジンクラス(*Entrobordo=Inner boaded)の競技用としてAlfa Romeoのジュリエッタ/ジュリアのツインカムエンジンを搭載した1960年代〜70年代のスピードボートの1/43モデルです。(*専用ケース付き)

Racer Wake:Racer Molvio Alfa Romeo 1300 Engine 1968

*Speed Boatに使われたのは写真のジュリアスプリントGT1300Jと同じ1,290ccから89HPを発生する直列4気筒アルファツインカムエンジンをフロントに搭載しています。


*上は水上を疾走する実船です



Racer Molivio-Molinari "Alfa Giulia 1300 Engine" 1968
RW01:
※完売 *Sold out

*Alfa Romeoのロゴが船体にも入っています!


*Rear View


*Front View


*Side View

Racer Wake:Racer Molinari Alfa Romeo 1300 Engine1965

1960年代、イタリア・コモ周辺の湖水で盛んに開催されたボート競技の風景です

1954年に誕生したアルファ・ジュリエッタスプリントの1,290ccDOHC4気筒エンジンは当時の量産エンジンとしては最も高性能なものでしたから船内エンジン仕様のモリナーリのスピードボートにも盛んに使われました。1960年代盛んだったHydroplaneと呼ばれる、河川、湖を舞台とするスピードボート競技用に最も多く使われたエンジンの一つです。


*今もクラシックカー同様に当時のレーシングボートを使った愛好家のイベントが開催されています。

左はSACCA DI COLONNO-FIUME PO間で開催されたイベントレースのポスターです。



Racer Molinari "Alfa Giulietta 1300 Engine" 1965
RW02:
※完売 *Sold out


*Rear View


*Front View


*Side View

Racer Wake:Racer Molinari Alfa Romeo 1300 "Giulio De Angelis" 1968


ローマ貴族の末裔で、セメント会社等複数企業を経営する実業家にしてスピードボートレーサーとして有名なジュリオ・デ・アンジェリス(Giulio De Angelis)が1968年のレースで使用したやはりMolinari製のスピードボートです。 1980年代にロータスのF1ドライバーとして活躍したElio De Angelisの父でもあった縁からアルファロメオのレーシング部門、AUTODELTAでチューニングされたGiulia GTAJのエンジンの供給を受けていました。 淡水でのS, R, Oの3クラスの他、Offshore(*海岸線沿いの海上コースで行われるレース)も含めてワールドタイトル、ヨーロッパタイトルも獲得した実力者でした。美しいアルファレッドとマホガニーカラーが映える船体です。(専用ケース付き)


Racer Molinari-with Alfa 1300GTAJ engine "De Angelis" 1968
RW03:
※完売 *Sold out
*今回入荷モデルはレーサーフィギュア付です。


*Rear View


*Front View


*Side View

Racer Wake:Racer Molinari Alfa Romeo "Bortone" 1972

こちらはフランスでレーシングボートスクールを経営するMichel Baroneのパワーボートです。
フレンチブルーの船体とマホガニーのコントラストも美しく仕上げています。(専用ケース付き)


Racer Molinari Alfa 1300 engine "Bortone" 1972
RW05:
※完売 *Sold out

※Cesare Bortoneが開発した、OHC4サイクルエンジンを2サイクル化してパワーアップさせる「Bortoneサイクル」にチューニングされたAlfa 1300ccエンジン搭載のパワーボートです。


*Rear View

*勇ましく後方に突出したエキゾースト、舵回りも丁寧に作られています


*Front View


*Side View

Pilot : Michel Barone

Racer Wake:Racer Molinari Alfa Romeo "Lucien Nugue"1971

*1/43レーシング・ジュリアのモデルと並べてみました。 一緒に写っているGiulia 1300 TIはこちらです。


同じくフランス人パイロットLucien Nugueのパワーボートです。

こちらは1960年代、GP-F2エンジンも手がけたエンジンチューナー、イタリアのVittorio Raineriの手でチューンナップされたジュリア用の1300ccDOHCエンジンを搭載しています。 国際メジャーのフランス石油大手、TOTAL傘下のレーシング用エンジンオイルで有名なELF、アルファロメオとはレースシーンでもお馴染みのエンジンプラグのCHAMPIONのスポンサーデカールがAlfa Romeoのエンブレムと共に美しいフレンチブルーの船体を引き立てています。
(専用ケース付き)

*左写真は同実船のゼッケン違いのタイプです。


Racer Molinari Alfa Engine 1971
RW06:
※完売 *Sold out


*Rear View

※ELF,CHAMPION等のスポンサーデカールが配されています。



*Front View


*Side View

Pilot : Lucien Nugue

NEW!!Racer Wake:Speed Boat with Alfa Romeo 6C2500 Engine - 1/43レジンハンドメイドモデル *1/43 Resin handmade models





*左上写真はモリナーリ造船所で製作中のAngelo Molinari。中央写真は350Kgクラス、1,300cc、2,500ccクラスのスピードボートレースでヨーロッパチャンピオンタイトルを祝ったAlfa Romeoの広告。 右写真に有る通り、当時Alfa Romeoは船舶用エンジン供給も手掛けていました。

避暑地・高級別荘地として有名な北イタリアの湖水地方コモでレジャーボートとスピードボートの建造で有名なアンジェロ・モリナーリ(Angelo Molinari)が主催するモリナーリ造船所(*Cantiere Molinari)は1966年、ヘリコプターや2輪車で有名なMV Agustaの注文に依り水上スピードボートレース用の船体を受注しました。 1961年〜69年迄開催された2,500cc以下の排気量クラス(*LZ Class)用に選ばれたのは戦前からレーシングエンジンで定評の有ったAlfa Romeoの名車6C2500の6気筒エンジンの血統を受け継ぐ直列6気筒エンジンです。 船体に関してはヘリコプター製造を手掛けるアグスタ・アビエーションによってアルミ加工とシャシー開発が行われました。 船内エンジンクラス(*Entrobordo=Inner boaded)の競技用としてAlfa Romeoのツインカムエンジンを搭載した1960年代〜70年代のスピードボートの1/43モデルです。
Racer Wake:Racer Molinari Alfa Romeo 6C2500 "Fortunato Libanori" 1966(*2012)


*上と右の写真が今回のモデルの基になった現在のオーナーの手でレストアされ、2012年のスイス・ルガーノ湖のクラシックボートイベントに出場した実船です。


*上写真は1966年の船体です。


ヘリコプターや2輪車で有名なMV Agustaの2輪チームのライダーであったフォルチュナート・リバノーリ(*Fortunato Libanori)は2輪ライダーを退いた後1962年からスピードボート競技に転じ、エンジン開発部門にも所属してアドバイザーとしても活動しました。 1961年〜69年迄イタリアパワーボート連盟により開催された2,500cc以下の排気量クラス(*LZ Class)用に使ったのは戦前の名作エンジンとしてアルファのトップレンジに搭載されたAlfa Romeo 6C2500の直列6気筒エンジンの血統を受け継いで1962年にデビューした2,584ccのAllfa 2600シリーズに搭載されたものをベースに145HPの最高出力を誇りました。  リバノーリは1966年、67年,68年と3年連続でLZクラスのイタリア国内タイトルを取得、更にLZクラス最終年の1969年にはヨーロッパタイトルを獲得しています。 鮮やかなイエロー(*Giallo)とマホガニーカラーが映える船体です。 ハンドメイドならではの細部迄美しい仕上がりのモデルです。(専用ケース付き)



*左写真でボートの後ろに写るモデルはツーリング製軽量アルミボディで有名なAlfa 6C2500SS、1951年のCARRERRA PANAMERICANA出場車です。


Racer Molinari-with Alfa 6C2500 engine "F.Libanori" 1966

RW010: \24,000-
※新着 *New arrival
*モデルはレーサーフィギュア付です。


*Rear View

*船尾のフィンは1966年当時のアリタリア航空の垂直尾翼に因んでイタリアントリコロールです。



*Front View


*Side View (*モデル全長10.7cm)
*右サイドには6気筒エンジンから伸びる排気管をモデルでも繊細に再現しています。

*左写真は2012年のスイスクラシック・スピードボートイベントに出場した現在の実船写真です。